皆さん、投票はもうすまされましたか?
今回選挙権が18歳以上の年齢に拡大されました。先日若者達の選挙に於ける関心事項についてのアンケート結果が新聞各紙に載っていました。国際情勢や憲法問題よりも子育て問題や、身近な経済問題により関心が集中している事に驚きました。私は敗戦後10年後にこの世に生を受け学生運動,安保闘争、ベトナム戦争、ヒッピー文化、Love snd peaceの時代感覚、ウーマンリブ運動(・・・忘れ去られた言葉たち?)などの潮流の中でに多感な若い時代を過ごしてきました。当時の我々であればもっと異なった価値観で選挙をとらえたかもしれませんね。
支持政党、政治体制に対する考え方や立場は皆さんそれぞれでしょう。少なくとも還暦をすぎて、自分の置かれた社会的立場も考慮して政治的発言について躊躇する事はナンセンス(これも最近使わない言葉か?)ではないでしょうか。
自分は最近迄のPKO法案、イラク特措法案、国旗国歌法案、秘密保護法案、盗聴法案、安全保障関連法案、武器輸出3原則見直し、集団的自衛権に関する政府見解の見直し(現行憲法に対する恣意的解釈変更)、内閣法制局長官、NHK会長、日銀総裁の恣意的人事、放送法を盾にとったマスコミに向けた圧力、憲法会税を発議できる議員数を現在の2/3から1/2に使用とした動き、個人の権利よりも国家を優先しようとしたり国防軍を憲法に明記しようとしている政権政党の憲法改正案などあげればきりのない最近の大きな黒い潮流に大きな危機感を抱いています。
本来争点とされるべき憲法問題は恣意的に争点から外され、経済問題にのみ国民の関心をもっていこうとする勢力の作戦はいまのところ成功している様です。良心的な新聞(主として読売、サンケイ、時に日経以外の新聞」と言い切るのは少し乱暴かもしれませんが・・・)では、いまの平和憲法を守る事が出来る分水嶺に我々は立っていると書いています。正にその通りで、平和を愛する私たちに残された時間は少ないと思われます。
自分は将来にわたって金科玉条のごとく一言一句も憲法をかえては行けない」と思っている訳ではありません、しかし現在のこの濁った空気の中では、目指すべき理想の高みにあるべき憲法をこれを目指す途上であるべき現実世界に引きずり降ろすべきではないと考えます。
EU離脱を問うイギリスの国民投票では、「自分が投票しなくてもどうせ残留に決まるだろう」とか「どうせ残留になるだろうから心配ない、自分は離脱に投票してみた」と言う立場の人々が、EU離脱と言う重い結果に現在右往左往しています。再投票を求めるウエーヴが国全体で起きていますが時既に遅しなのです。
皆さん、投票終了迄あと数時間あります。聡明な皆さんであれば私のこのような煩わしい書き込みの前に既に投票はお済みでしょう。しかしまだお済みでない方が万一おられたなら、後顧の憂いを残さないためにぜひとも投票所に足をお運びください。
たんくま